2011,04,13, Wednesday
1回行くだけなら時間もお金も何とかなる。
しかし継続するとなると、どちらも難しくなる。 毎週行くには相馬は遠い。 まだ避難所で受け入れてくれるかどうかわからないが、行くからにはしっかりした案を持って行きたい。 そこで電卓でカタカタ計算を始めた。 まったくの自力で行くとなると一番安い方法は…と。 土建業者のトラックに乗って、土建業者の飯場に泊まれば少なくとも片道の交通費と宿泊代はロハだ。 しかし今現在動いていないし動き出したからとて鍼灸師と日程が当てはまるとは限らない。 当てにしてはいけない。 ![]() 結論は夜行バスで往復する方法。 東京から福島まで夜行バスで行き、福島から相馬まで急行バスで行く。 これなら宿舎もいらないし一日休むだけでいい。 第一安い。 治療時間も長くとれる。 ただ往復夜行バスを毎週続けるにはちょっと体力的にきびしい。 疲れたときは夕方のバスに乗り、福島で一泊してから相馬に行けるように幅を持たせた。 人に呼びかけるためにはまず隗より始めよ、だ。 私は松戸の患者さんに頭を下げ(と言うか勝手にわがままを言わせて頂き)、日曜日を休みにして、土曜日は午前中にした。 これで何とか毎週行ってもらえる可能性はできた。 夜行バスにしてもお金はきびしいが・・・。 ところがここに助っ人が現れた。 ある程度まとまったお金を寄付してくれるというのだ。 私と言う個人にすべて任せて。 元々路上生活の方々に一緒に鍼灸治療をしていた人だ。 一緒に行きたいけど行けないので代わりに…、と言ってポンと出して頂いた。 これで一人のバス代の半額ぐらい出せる。 毎週二人が行ったとして10回分だ。 毎週四人が行ったとして5回分だ。 先行きは分からないがある程度補助が出せるなら、若い鍼灸師も助かる。 夜行で往復することにより一日しか休みのない鍼灸師に対しても働きかけやすくなったし、交通費の一部が負担できることで、なお呼びかけやすくなった。 お金の問題と時間の問題の二重苦は厳しい条件ではあるがなんとかクリアーできそうだ。 ところが三つ目の”苦”はどうにもならない。 放射能である。 事故を起こした福島原発から相馬は40キロぐらいである。 若い鍼灸師に無条件に行きましょうとは誘えない。 放射能の考えられる最大限のリスクを知ってもらった上での参加受け入れとなる。 それでも16日に私と同行する鍼灸師は、最近結婚したばかりである。 人手がないので行くなとは言えない。 三重苦を乗り越えていくが、どれもギリギリの選択である。
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| TRUST | 10:34 PM | comments (x) | trackback (0) | |
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